どうもです。
ふとTwitterを眺めていたらGLAYのTERUさんのツイートが回ってきたのですが、プロフィールに記載されている公式サイトのURLが『glay.co.jp』になってる!
GLAY、ニューシングル『愁いのPrisoner/YOUR SONG』11月14日に発売決定!https://t.co/gp75yiTVPo
— TERU (@TE_RUR_ET) 2018年10月4日
ドメインとは?
そもそもドメインとはなんぞや?という方へ説明しますと、
ドメインとは、インターネット上の住所のようなもので、『○○○○.com』とか『○○○○.jp』とかの事です。
とてもざっくりな説明なので興味のある方は『ドメインとは』で検索してみて下さい。
ドメインにも意味があります。
普段何気なく使っている『.com』や『.net』、『.jp』にも意味があったりします。
.comだったら企業や商用サービスを表すドメイン
.netだったら主にネットワークサービスの提供者を表すドメイン
などの意味が本来はあるのですが、これらのドメインは分野別トップレベルドメイン(gTLD)と言われ、利用者の居住国に関係なく誰でも取得できるドメインとなってます。
本来の意味で使用しなければならないという決まりも無いので、八百屋さんのWEBサイトに.netを使ったりしたからと言ってドメインを剥奪されたりなんて事もありません。
それに対して.jpは国コードトップレベルドメイン(ccTLD)と言われ、国ごとに割り当てられたドメインで、本来はその国や地域に在住や事業展開する個人や団体しか取得出来なくなっており、その中で.jpは日本に割り当てられた物となってます。
が、これも発展途上国などでは外貨獲得の手段の一つとなっていて、一時期メディア系のWEBサイトのドメインに.tv(ツバルに割り当てられたドメイン)を取得するのが流行ったり、居住などに関係なく取得出来る物も多くあります。
そして本題の『.co.jp』
ここまで説明した2つは一応本来の目的は決まっているものの、そこまで制限なく自由に取得出来てしまう物でした。
しかし、『.co.jp』はそうじゃありません。
これは属性型JPドメイン名と言う物で、取得可能な組織が限定されるドメインとなってます。
ちなみに『.co.jp』は日本国内で登記を行っている会社・企業が登録可能な物となっており、取得に際して登記簿の提出などが必要になってます。
また、一組織一ドメインとなっているので基本的には『会社名.co.jp』のように企業の顔としてわかりやすいドメインを取得するのが普通です。
『.co.jp』ドメインの取得も何度かやった事がありますが、会社名と全く関連してないドメインの取得ってした事が無いのでそれが可能なのか謎ですが、『アーティスト名.co.jp』やZOZOやmixiのように後からサービス名を企業名にするような場合は別として『特定のサービス名.co.jp』のようなドメインが取得される事は極めて稀な事です。
『glay.co.jp』は誰が持ち主なのか
と、ここまで説明した通り『.co.jp』 は登記された企業でなければ取得不可能なので、この『glay.co.jp』もどこかの法人が”登記簿を提出した上で”取得したという事になります。
ちなみにGLAYの所属事務所は『LSG』と言う、メンバーのTAKUROさんが代表を務める事務所となってます。
事務所のWEBサイトに会社概要などが無いので法人登記されているのか不明ですが、登記されているのであれば事務所の名義で『glay.co.jp』を取得している可能性がありますね。
『LSG』という事務所が実質GLAYのプライベートカンパニーのような物でしょうし、事務所名である『lsg.co.jp』ではなくより事務所を象徴する『glay.co.jp』を取得していたとしても不自然ではないような気がします。
って事で調べてみた
ドメインにはWhoisという登録者情報があり、これを検索出来るサイトがあります。
今回はIPドメインSEARCHと言うサイトを使ってます。
結果がこちら
どうやら『株式会社ディケイド』という会社がこのドメインの持ち主で、1997年12月11日に取得された物というのがわかります。
今から21年前、インターネット黎明期の時代で、GLAYが大ブレイクを果たした少し後位に取得されているんですね。
株式会社ディケイドって?
という事で早速検索して出てきたのが、こちらの会社
株式会社ディケイド
1991年創業、赤坂に本社を置く芸能プロダクションです。
俳優さんを中心に、女優さん、モデルさんなどが所属されているようです。
GLAYのメンバーが現在所属していたり、過去所属していたような情報は見つける事が出来ませんでした。
ちなみに株式会社ディケイドのWEBサイトのドメインは『.com』が使われていますね。
どのような経緯でこちらの会社が『glay.co.jp』を取得し、アーティスト側にドメイン提供されているのかはわかりませんが、GLAYって2000年代初頭に元所属事務所から独立したり、著作権関係での裁判してるんですよね。個人ブログですがまとめてる方がいるので詳しい経緯はこちらなどを参照
GLAY訴訟問題まとめてみた
ドメイン取得時期がそれより前の90年代という事を考えると、元々は過去の所属事務所が取得していた可能性が高いので、現在ご本人達と一見関係なさそうな会社がドメインを持っているのは、そのあたりの事情が関与している可能性もありそうですね。
まとめ
ドメイン一つからここまで掘り下げてみましたが、アーティストとして活動する上でWEBサイトは必須な時代。
バンド名やユニット名決める時に希望のドメインが取得可能か調べた上で決定したりもしています。
アーティストの公式サイトに『co.jp』が使わていると言うのは初めてみたのでかなり気になって調べてみたしたが、90年代から使われている物だったとは。
普段あまり気にしていないかもしれないですけど、ドメイン一つからもちょっとした情報がわかる事もあるので、また気になった物があれば記事にしてみようかなと思います。