数年前までは世界ではデジタル配信のシェアが伸びているのに対し、日本は物理メディアのシェアが未だ非常に大きいなどと言われていましたが、ここ最近はダウンロード配信もシェアを伸ばしていると同時に『Spotify』などに代表されるストリーミング配信のシェアがかなり大きくなってきています。
自分が携わったアーティストの音源リリースの際、音源をデジタル配信限定にしてみた所、「CDは無いの?」、「ダウンロードじゃなくてCDが欲しい」そんな声が多く聞かれました。個人的にはデジタル配信の方が安く、ハイレゾなど音質の高い物が手に入るのに何故だろう?と思いヒアリングしてみました。
音楽を手元に残すという意味で今回はストリーミングについては一旦除外して、ダウンロード配信に対してなぜCDの方が欲しいのかと言う意見をまとめてあります。
使い方がわからない
これが一番多い理由でした。
「アナログ人間なので音楽のダウンロードなんてした事無いし、やり方がよくわからないよ」
「デジタル配信?iTunes?Amazon?OTOTOY?なにそれ美味しいの?」
実際使ってみたらそんなに敷居の高い物ではないのですが何事も初めては難しく感じる物ですよね。
物理的な物が無いと購入した実感が沸かない
担当していたのが女性アイドルグループだった事もあってかこれも多く聞かれる意見でした。
インディーズではアーティスト自らの手売り販売も多く、ジャッケトや盤面にサインを入れて貰えたりする事も多々ありますからね。
その場その場の思い出はデジタル配信では得られない物ですからね。
スマホ機種変更したら再度購入しないといけないんだよね?
大概の配信サイトでは購入履歴は各サービスでのログインIDに紐づき、ダウンロード期限も得に無い為、機種変しても購入済のIDで配信サイトにログインすればすぐに再ダウンロード可能です。
パソコンでも同様。
車で聴きたいけどCDしかついてないから
ダウンロードした音源をCD-Rに焼くことは概ね可能ですよ(勿論私的利用の範囲内で)。
個人的にはCDがついてるカーオーディオならFMチューナーもついてると思うのでFMトランスミッターなどを使って、スマホやオーディオプレイヤーで楽曲管理する方が長時間運転する時には便利じゃないかなと思います。
と、ヒアリングの結果目立った意見をまとめてみましたが、概ね予想通りの回答が大半でした。
使い方がわからないという方がまだ結構多いのかなと言う印象ですね。